「中国語の『才』ってどんだけ意味あるの。。」「中国語の『才』の使い方がよくわからない」「『就』や『只』との違いはなに?」

中国語を勉強している方にとって、副詞の「才」って「就」と同じく厄介な存在ですよね。「色々意味があって、どうやって訳せばいいかわからない!」と思ったことが何回もあるのではないでしょうか?

本記事では、中国語学習歴7年、台湾に語学留学の経験ありの筆者が、中国語学習初心者、中級者の方に向けて中国語の「才」の使い方意味、そして「就」との使い分けについて簡単にわかりやすく解説しています。

「才」の使い方や訳し方がごちゃごちゃになっている方は、一度全部の知識を置いておいて、この記事の情報だけに集中してみてください。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]最後までしっかり読んで、中国語の「才」の使い方、「就」との使い分けをマスターしちゃってくださいね![/chat]

Contents

中国語の「才」の使い方は全部で4種類

中国語の「才」は「就」と同様、会話でよく出てくる単語で、しっかりと正しい使い方ができれば、「こいつは中国語できるな」と相手に思わせることができます。

ですがやはり、中国語学習をされてる多くの方にとって、副詞の「才」の使い方、訳し方は悩みの種ですよね。

中国語の「才」には、「就」と同様、4種類の使い方が存在します。

[box05 title=”中国語の「才」の使い方”]

  • 時間副詞
  • 関連副詞
  • 範囲副詞
  • 語気副詞

[/box05]

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]「就」のときと同様に、例文付きで解説していきますので、安心して読み進めてくださいね![/chat]

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]先に「就」の学習をしたいという方は以下の記事を読んでみてください![/chat]

https://ryu-cha.com/chugokugo-jiu-imi/

中国語の「才」の使い方「時間副詞」

「時間副詞」とは、時間の状態を表す副詞のことです。「時間副詞」としての「才」の意味には、「やっと〜」「〜(した)ばかり」の2つがあります。

「才」の意味①「やっと〜」

例)这件事,我现在知道了(この件は、たった今初めて知った)

この「才」は、話し手からみて、行為や事実の発生が「遅い」ことを表しています。

上の例では、「知る」という行為が、「やっと」起こった、つまり、話し手にとっては、遅い発生だったことがわかると思います。

「才」の意味②「〜(した)ばかり」

例)他今年八月到日本(彼は今年の8月に来日したばかりだ

この「才」は、話し手からみて、行為や動作が起こってすぐということを表しています。

上の例では、「来日する(到日本)」という行為が、「8月」に起こったばかりということがわかります。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]この例の場合、会話をしているのは同じ年の9月あるいは10月か、話し手にとって「8月からすぐ」だと推測できますね。![/chat]

よく「才」と「了」を一緒に使ってしまう人がいますが、基本的に「才」を使う場合は、「了」を文末にはおけません。

「才」は単体で、過去の出来事や直前の出来事だと表すことができるため、過去を表す「了」と一緒に使ってしまうと、不自然な意味になってしまいます。

ただし、①の例のように、状態の変化を表す「了」の場合は、一緒に使うことができます。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]「了」の使い方や意味を確認したい方は、以下の記事を参考にしてみてください![/chat]

https://ryu-cha.com/chugokugo-le-tukaikata/

中国語の「才」の使い方「関連副詞」

「関連副詞」とは、物事の関連性を表す副詞で、因果関係、仮定条件などのことをいいます。

「関連副詞」としての「才」には、「〜ない限り〜ない」「〜ので」という2つの意味があります。

「才」の意味③「〜ない限り〜ない」

例)只有有你在,我们能赢(君がいない限り、僕らは勝てない

この「才」は、絶対的な条件下での結果を表しています。後ほど「就」との比較でも解説しますが、条件を表す「才」は、唯一の条件のもと導き出せる唯一の結果を示します。

上の例の場合、「君がいること」が絶対的な条件で、それがなければ「勝てない」、つまり「勝つ」ための唯一の条件は「君がいること」になるのがわかるかと思います。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]少し説明が難しいですが、「只有」(絶対的な条件)(主語)「才」(結果)の形で覚えればOKです![/chat]

「才」の意味④「〜ので」

例)因为你说不要,我替你做(君がやりたくないというので、僕が(仕方なく)やっている)

これも後ほど「就」との比較で解説しますが、因果関係を表す「才」の場合、単純な因果関係の接続ではなく「(仕方ない)ので〜する」という「不本意さ」が含まれます。

上の例の場合、「君がやりたくない」という事実を「不本意ながら」受け入れているという意味になります。

中国語の「才」の使い方「範囲副詞」

「範囲副詞」とは、人や物、時間などの範囲を指す副詞のことで、数が多いか少ないか、もしくは長いか短いかなどを表します。

この「範囲副詞」としての「才」には、「ただ〜だけ」という意味があります。

「才」の意味⑤「わずか/たった〜だけ」

例)他学一个小时(彼はたった1時間しか勉強していない)

この「才」の場合、話し手からみて、動作や行為がほんの短い間しか行われていないことを表します。

上の例の場合、話し手からみて、「1時間の勉強」は、ほんの短い間と解釈されていることがわかりますよね。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]ほんの短い間を表す際に「只」や「就」も使いますが、使い分けについては後の章で詳しく解説しますね![/chat]

中国語の「才」の使い方「語気副詞」

「語気副詞」とは、その名の通り、「語気」を強調する副詞で、物事の原因や、事実なんかを強く訴えたいときに使います。

「語気副詞」としての「才」は、「〜こそ〜だ!」と、何かと比較してそのものを強調する役割を持ちます。

「才」の意味⑥「〜こそ〜だ!」

例)那里是老师的家(あそここそ先生の家

この「才」は、他と比較して、人・物・出来事そのものを強調する場合に使われます。

上の例の場合、「老師的家」という物を「才」が強調していることになります。同じ強調で「就」もありますが、「就」が強調するのは、「あそこが先生の家だ」という文章全体です。

つまり、「才」は、その前に「誤った解答」があり、「誤った解答」を訂正し、「正解の人・物・出来事」を強調するために使うのです。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]「就」は文章全体、「才」は人・物・事実単体を強調すると覚えておきましょう![/chat]

関連副詞の「才」と「就」の違い

まず、確認として、関連副詞とは、「仮定」、「条件」、「因果」の3つの関係を表すときに使うものです。

今回解説している「才」や「就」にも関連副詞の意味があるわけですが、「才」と「就」では同じ関連副詞でも大きく意味が違ってくる場合があります。

「才」と「就」の違い①仮定を表す場合

例)如果你走不动,我们休息一下吧(訳:もし君が動けないなら、少し休もう)

「就」にも「才」にも「〜ので」の意味はあります。ですが「才」は、仮定を表す「(もし)〜ので」の意味を取ることができません。

ですので、上の例では、「就」に代えて「才」を使うことはできません。

「才」と「就」の違い②条件を表す場合

例1)只要有你在,我们能赢(訳:君さえいれば僕らは勝てる)

例2)只有有你在,我们能赢(訳:君がいなければ僕らは勝てない)

条件を表す場合、「就」と「才」ではニュアンスが大きく異なります。

例1と例2では、文章の構成はほとんど同じなのがわかると思います。ですが、例1の場合、「就」が表しているのは「君さえいれば」という「最低条件」です。

対して例2の場合、「才」が表しているのは「君がいないと」という「絶対条件」です。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]条件を表すときは、「就」は「最低条件」、「才」は「絶対条件」を表すと覚えておきましょう![/chat]

「才」と「就」の違い③因果関係を表す場合

例1)因为你说你要,我买给你了(訳:欲しいっていうから買ってあげた)

例2)因为你说你要,我买给你了(訳:君が欲しいっていうから(仕方なく)買ってあげた)

因果関係を表す場合も、条件を表す場合と同様に、「就」と「才」でニュアンスが大きく違います。実際、例1と例2で違うのは「就」か「才」かだけです。

例1のように「就」の場合は、「過去の事実を客観的に話している」感覚です。それに対して、例2のように「才」の場合は、客観的にではなく主観的で、かつ、「ネガティブな意味合い」を表します。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]因果関係を表すときは、「就」は「客観的」、「才」は「主観的でネガティブ」な意味になると覚えておきましょう![/chat]

範囲副詞の「才」「就」「只」の違い

最後に、範囲副詞の「才」「就」「只」の使い分けについて解説していきます。

範囲副詞としての「才」「就」「只」は全て「ただ〜だけ」という意味を表しますが、それぞれ、文法的な使い方と意味が異なります。

「才」「就」「只」の使い分け「文法」

「才」「就」「只」の文法的な使い分けは以下の通りです。

[box05 title=”「才」「就」「只」の文法的な使い分け”]

  • 「才」→数量詞のみ修飾可能(数の少なさしか表すことができない)
  • 「就」→動詞、名詞、数量詞を修飾可能
  • 「只」→動詞は直接修飾可能、名詞、数量詞を修飾する場合は、「只有」に変化

[/box05]

文法的に見れば、「就」と「只」の使い方はほとんど同じです。

ですが、「才」が動詞を修飾する場合は、以下の例のように、動詞の後にどのくらいその行為をしたかを表す数量が必要です。

例)他才学一个小时(彼はたった1時間しか勉強していない)

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]「他才学中文」とは言えないので注意しましょう![/chat]

「才」「就」「只」の使い分け「意味」

「才」「就」「只」の意味的な使い分けは以下の通りです。

[box05 title=”「才」「就」「只」の意味的な使い分け”]

  • 「只(有)」→数が少ないことを強調
  • 「就」→「只」よりも数が少ないことを強調
  • 「才」→他と比較して数が少ないことを強調

[/box05]

「只(有)」と「就」の意味的な使い分け

意味的な使い分けで考えると、「只」と「就」は「数が少ないこと」をどれくらい強調するかの違いです。

例1)他们都是台湾人,我是日本人

→彼らみんな台湾人で僕だけが日本人だ

例2)他们都是台湾人,只有我是日本人

→彼らみんな台湾人で僕だけが日本人)

上の例で言えば、「就」を使った例1の方が、「只有」を使った例2よりも「僕だけが」という部分を強調しています。

「只」・「就」と「才」の意味的な使い分け

「才」を使って数が少ないことを表すときは、「他との比較」が要素として入ります。

例)(尽管大家都有四个)我有两个

→(みんな4つ持っているのに)僕はたった2つしか持っていない

上の例のように「他と比較」した上で、数が少ないことを強調します。さらに、強調すると同時に話し手の不満も表します。

中国語の「才」の使い方「まとめ」

以上、本記事では中国語の「才」の使い方と、「就」や「只」との使い分けについて解説しました。以下に本記事の重要点をまとめたので軽くチェックしてみてください。

[box03 title=”本記事の重要点”]

  • 中国語の「才」は「時間副詞」「関連副詞」「範囲副詞」「語気副詞」の4種類
  • 「やっと〜」
  • 「〜(した)ばかり」
  • 「〜ない限り〜ない」
  • 「〜ので(仕方なく〜)」
  • 「たった〜だけ」
  • 「〜こそ〜だ!」
  • 関連副詞の「才」と「就」の使い分けに注意
  • 範囲副詞の「才」「就」「只」の使い分けに注意

[/box03]

「才」の意味をしっかり覚えておくのも大事ですが、もっと大事なのは「就」や「只」としっかり使い分けをすることです。

冒頭でも言いましたが、「才」「就」「只」の3つをしっかりと使い分けられれば、ネイティブの方に「こいつは中国語ができるぞ」と思わせることができます。

「就」について「使い方がよくわからないよ〜」という方は、以下の記事を参考にして「就」の使い方もしっかりチェックしてみてください。

https://ryu-cha.com/chugokugo-jiu-imi/

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]より詳しく「才」「就」「只」の勉強をしたい方は、下の記事で紹介している筆者オススメ参考書をチェックしてみてください![/chat]

https://ryu-cha.com/chugokugo-sankousho/

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!一緒に中国語の勉強頑張っていきましょうね![/chat]

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