「中国語の『到』の使い方って?」「『到』の意味って何種類あるの?」
中国語の「到」って、中国語学習をしている私たちにとって、わかりにくい中国語の1つに入りますよね。
「就」や「才」ほどではありませんが、やっぱり「到」にも多くの使い方があります。
今回は、中国語の「到」の使い方について、中国語学習歴7年、台湾語学留学経験ありの筆者が、どこよりもわかりやすく解説しています!
Contents
中国語の「到」は3種類

中国語の「到」は、簡単な文章から難しい文章までよく使われる単語です。
様々な使い方をする中国語の「到」ですが、主な使い方は全部で3種類です。
- 動詞
- 前置詞
- 結果補語
では、3種類の「到」の使い方には、それぞれどんな意味があるのでしょうか?
中国語の「到」の使い方「動詞」

中国語の「到」の1つ目の使い方は、動詞としての使い方です。「到」を動詞として使う場合、基本文型は以下のようになります。
「主語」+「到」+「場所・時間」
動詞の「到」には、「〜(に)つく/到着する」という意味と、「〜(時間・タイミングに)なる」という意味の2つがあります。
動詞の「到」の意味「〜(に)つく/到着する」
例)你到家了吗?(家に着きましたか?)
この場合の「到」は、主語となる人や物が、特定の場所や地点に到着したことを表します。
動詞の「到」の意味「〜(時間・タイミングに)なる」
例)此刻终于到了(ついにこの時が来た)
この場合の「到」は、予定・予期していたタイミングや時間になることを表します。
タイミングを表す場合は、「〜が来た」と訳すので「到」は時間を表す単語の後におきます。
中国語の「到」の使い方「前置詞」

中国語の「到」の2つ目の使い方は、「前置詞」としての使い方です。「到」を前置詞として使う場合、以下のような文型をとり、「〜に」という意味を表します。
「主語」+「到」+「場所」+「動詞(去/来)」
前置詞の「到」の意味「〜に」
例)明天我要到他家去(明日彼の家に行く)
この場合の「到」は、後ろに場所を表す単語を伴って、「〜に」という意味を表します。
ただし、場所を表す単語の後には、文章の意味に合わせて「来」か「去」を置くのを忘れないようにしましょう。
また、「到」を使わずに、下の例のように「去/来」を使って同じ意味に書き換えることができます。
例)明天我要去他家(明日彼の家にいく)

中国語の「到」の使い方「結果補語」


中国語の「到」の3つ目の使い方は、「結果補語」としての使い方です。
結果補語とは、「動詞+結果補語」の形で使われ、動詞の意味を拡張したり補ったりする役割を果たします。「到」の場合は、「結果補語」としての意味が全部で5つあります。
- 「〜(に)着いた」
- 「(いついつまで)〜した」
- 「〜(を)達成した」
- 「〜(の程度に)達した」
- 「(〜まで)〜した」
結果補語の「到」の意味「〜(に)着いた」
例)他前年搬到这里来了(彼は一昨年ここに引っ越してきた)
この場合の「到」は、動作の結果、ある場所に到達することを表します。「〜に着く」ことを表すので、「到」の後ろには場所を表す単語が置かれます。
結果補語の「到」の意味「(いついつまで)〜した」
例)他们要吵到什么时候呢?(彼らはいつまで喧嘩しているの?)
この場合の「到」は、ある時間までその動作が行われたことを表します。ですので、「到」の後ろには、時間を表す単語が置かれます。
結果補語の「到」の意味「〜(を)達成した」
例)我找到工作了(私は仕事が見つかった)
この場合の「到」は、動作が行われて、ある結果が達成されたことを表します。ですので、「到」の後ろには、その動詞の対象となる名詞を置きます。
「動詞+到」と「動詞+了」の違い
「動詞+了」の場合は、「〜した」という単純な過去の事実を表します。
一方で、「動詞+到」の場合は、「〜した」という意味のほかに、「苦労して〜した」や、「やっと〜した」のような、「達成した」というニュアンスが含まれます。
結果補語の「到」の意味「〜(の程度に)達した」
例)他的中文已经学到母语者的程度了(彼の中国語はすでにネイティブと同じレベルに達している)
この場合の「到」は、その行為が「どの程度」まで行われたかを表します。ですので、「到」の後には程度を表す単語が置かれます。
結果補語の「到」の意味「(〜まで)〜した」
例)我昨天上课时,已经讲到第八页了(私は昨日の授業で8ページまで授業した)
この場合の「到」は、その行為が「どの範囲」まで行われたかを表します。ですので、「到」の後には範囲を表す単語が置かれます。
中国語の「到」の使い方「まとめ」
以上、今回は中国語の「到」の意味や使い方について解説させていただきました。最後にもう一度、本記事の重要点をおさらいしておきましょう。
- 中国語の「到」には全部で3つの使い方がある
- 動詞の「到」は、「〜(に)つく/到着する」「〜(時間・タイミングに)なる」
- 前置詞の「到」は、「〜に」
- 結果補語の「到」は、「〜(に)着く」「(いついつまで)〜した」「〜(を)達成する」「〜(の程度に)達する」「(〜まで)〜した」
また、以下の記事では、僕が実際に使ってみて「これならおすすめできる!」という参考書を紹介しています。併せて参考にしてみてください。


