「中国語ってどうやって独学すればいいの?」「中国語を習得したいんだけど、スクールに通うお金がない、、」
中国語を独学で始めようと思っている方にとって不安になるのが、「スクールなしでどうやって勉強すればいいか」だと思います。
せっかく時間を割いて勉強するのだから、しっかりと中国語で会話できるレベルにまで高めたいですよね。
本記事では、中国語学習歴7年、台湾No.1大学に留学経験ありの筆者が、中国語初心者が独学で中国語を勉強するための方法について解説していきます。
Contents
中国語を独学で踏むべき5つのステップ
語学の勉強を始めようとすると、「語学は独学では習得できないよ」「スクールに通った方がいいよ」という話をよく聞くと思います。
「中国語学習の習慣化」や「勉強仲間ができる」といった面では、確かにスクールの方が利点があります。
ですが実際は、独学の5つのステップさえしっかりと理解していれば、スクールに通わなくても中国語の習得は可能です。
- 正確な発音の習得
- 文法知識・語彙を増やす
- リスニング力を鍛える
- 発展的な文法の学習
- ネイティブと会話する
次章以降で、上述した独学の5ステップについて、1つずつ詳細を解説していきます。
中国語独学のステップ①「正確な発音の習得」
中国語独学のステップの1歩目は、正確な発音の習得です。
中国語の学習において最も大事なのが、正確な発音をしっかりマスターすることです。
中国語は他のどの言語よりも発音にクセのある言語です。だからこそ、独学する上でも一番最初に取り組む必要があります。
中国語には、「ピンイン(字の読み方)」と「声調」という概念があります。
例)我(wǒ)→[wo] がピンイン、[ǒ]の上の記号が声調を表します。
また中国語は基本的に「1音1語」の言語なので、同じピンインでも声調が違うだけで全く別の意味を表す単語になってしまいます。
中国語のピンインや正確な発音の練習方法に関しては、以下の記事でより詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

「正確な発音の習得」にオススメの参考書
日本語や英語と違って、中国語の発音をするときは口が疲れると言われています。
それは、中国語を発音するときの口の形が、日本語や英語と大きく異なるからです。中国語の正確な発音を習得するためには、口の形を特に意識する必要があります。
ここで紹介するのは、「中国語発音マスター」という参考書です。
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「中国語発音マスター」は、発音練習に特化した参考書です。
初心者でもわかりやすいよう、口の形がイラストとして載っているのが特徴です。
また、初心者が中国語の発音で間違えやすいパターンや、発音が難しい音のコツについても解説があるので、一冊買えば発音に関する基本を全てカバーすることができます。
「正確な発音の習得」にオススメのアプリ
正確な発音を身につけるためにオススメするアプリは、「超・中国語耳ゲー」です。
「超・中国語耳ゲー」は、以下の画像のように、音源と同じピンインを2択もしくは4択から選ぶという形式で、似た音を聞き分ける練習をします。


中国語初心者の多くがつまづきがちな発音をゲーム感覚でケアできるため、独学で発音を練習するのにもってこいのアプリです。
中国語独学のステップ②「文法知識・語彙を増やす」
基本的な発音ができるようになった後は、文法知識と語彙を増やすことを目標にしましょう。
語彙力・文法知識がなければ、リスニング練習を始めてもただの念仏のようにしか聞こえません。
具体的な目安で言うと、語彙力・文法知識ともに中国語検定準4級レベル(必要語彙300〜400単語)程度は、リスニング練習を始める前に習得しましょう。
中検準4級程度の語彙力があれば、リスニング練習をより効率的に行うことができます。
「文法知識・語彙を増やす」のにオススメの参考書
文法知識と語彙を増やすのにオススメなのは以下の2冊です。
どちらも「新ゼロからスタート中国語」シリーズで、上が単語学習、下が文法学習にうってつけの参考書になります。
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「新ゼロからスタート中国語」シリーズは、タイトル通り、完全初心者に向けて作られた参考書です。
他の参考書と違い、中国語の中でも基礎中の基礎と言える文法や単語を抜粋しています。
ですので、「新ゼロからスタート中国語」シリーズをしっかり学習すれば、中国語の基礎文法と基礎単語は習得できるということになります。
「文法知識・語彙を増やす」のにオススメのアプリ
「Hello Chinese」では、HSK4級レベルまでの語彙や文法をカバーしており、基礎的な文法や語彙を抑えることができます。
また、単語の読み上げ機能もあるので、単語の発音がわからなくなってしまった場合でも安心して学習することができます。
中国語独学のステップ③「リスニング力を鍛える」
文法知識や語彙量が増えてきたら、リスニング力を鍛えていきましょう。
正しい発音ができていなければ、発音の聞き分けができませんし、文法知識や語彙がなければ何をいっているのか理解できません。
つまり、リスニング力を鍛えるためには、前提として正確な発音と一定レベルの文法知識や語彙力を身につける必要があるということです。
「リスニング力」を鍛える参考書
結論から言えば、リスニング力を鍛えるときは、会話文を聞くようにしましょう。
「リスニング力」とは、単純に単語を聞き取る能力ではなく、聞き取った単語をつなぎ合わせて文章全体の意味を捉える能力です。
ですので、短文や単語のみの聞き取りでは「リスニング」とは言いません。
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会話文の聞き取りをする場合は、出版社の出している参考書ではなく、HSKの過去問題集が最適です。
HSKのリスニング問題には、音源から流れる疑問文に対して4択で正しい答えを選ぶ形式と、会話を聞いて正しい選択肢を選ぶ形式の2つがあります。
どちらの形式も音源がちょうどいい長さなので、リスニングの練習にもってこいです。
「リスニング力」を鍛えるアプリ
リスニング力を鍛えるのにオススメのアプリは、「HSK Online」です。
これはHSKの過去問題を勉強することができるアプリです。
「HSK Online」では、本番と同じ音源、つまり前述した2つの形式の問題を両方とも練習することができます。
中国語独学のステップ④「発展的な文法の学習」
リスニングまでしっかりできるようになれば、中国語の基礎はできているといって問題はありません。
ステップ④では、発展的な文法の学習を行いましょう。発展的な文法とは、簡単にいえば、普段使わないようなお堅い表現です。
同じように、中国語にも、口語と書面語という区別が存在します。
①〜③のステップで中国語の基礎は身についているので、より知識を深める意味で、発展的な文法を学びましょう。
「発展的な文法」を学ぶのにオススメの参考書
発展的な文法を学習する際、一番気をつけなければならないのは基礎的な要素と混同させてしまうことです。
当たり前のことのように思えますが、中国語の文法は英語や他の言語と比べて簡単なので、誤った使い方をしてしまいがちです。
文法のミスを発見し、レベルの高い作文をするには、「誤用から学ぶ中国語」という参考書がオススメです。
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タイトルの通り、勘違いしやすい文法や、カンタンが故に間違えてしまう文法など、「誤用例」を元に文法解説を行なっている参考書です。
中国語独学のステップ⑤「ネイティブと会話する」
発展的な文法まで理解できるようになると、「自分は中国語ができるようになった」と思いがちです。
ですが、あくまでステップ④まではインプットの領域です。
発音もできる、リスニングもできる、の状態まできたら、実際にネイティブの方と会話をして、アウトプットをしましょう。
「え、それどうやって?」と思う方がほとんどだと思うので、本章では日本にいながら中国語ネイティブと話す方法について解説していきます。
日本で中国語ネイティブと話す方法
本章でおすすめさせていただくのは、「クラブハウス」というアプリです。
「クラブハウス」とは、チャット系SNSの一種で、繋がりのある人間同士でおしゃべりを楽しむことができます。
クラブハウス内には多くのチャットグループが存在し、それぞれが自由にテーマを決めて会話を楽しんでいます。
チャットグループの中には、以下の画像のように中国語の勉強会を行っているグループも多く存在します。


中国語学習グループに参加してもよし、自分でグループを作ってもよし、電車の中でラジオ感覚で聞くのもよし。
「クラブハウス」は汎用性が非常に高いので、中国語のみならず、語学学習全般で最も役に立つSNSといってもいいでしょう。
独学で中国語を学ぶためのマインド
スクールやオンライン講座であれば、教えてくれる人間や、一緒に学ぶ相手がいるのでモチベーションの維持がしやすいです。
それに対し、独学とは文字通り、「独り」で「学ぶ」ので、モチベーションの維持が難しいです。
前章で紹介したような中国語を独学するためのステップをしっかりと理解していても、モチベーションが維持できなければ意味がありません。
ですので、中国語を独学する場合は必ず、HSKや中国語検定試験といった公開テストなどを使って「明確な目標」を設定しましょう。
目標を決めるときのポイントは、短く具体的に設定することです。
例えば、「1年以内に会話できるようにする」では、期間も長い上に、「会話できる」という定義が曖昧な目標になってしまいますよね。
独学で中国語の習得を目指す場合は、短く具体的な目標を細かく立てて学習計画を立てるようにしましょう。
中国語を独学する方法「まとめ」
以上、本記事では、中国語の独学に必要な4ステップと、中国語を独学する上でのマインドについて解説させていただきました。
今回の内容を以下にまとめておくので、再度チェックしてみてください。
独学で中国語を学ぶための5ステップ
- 正確な発音の習得
- 文法知識・語彙を増やす
- リスニング力を鍛える
- 発展的な文法の学習
- ネイティブと会話する
短く具体的な目標を設定する
本記事では、ステップごとに最適な参考書やアプリを紹介させていただきましたが、他にも中国語学習に役立つ参考書やアプリが存在します。
気になる方はぜひ以下の記事を参考にしてみてください。





