中国語 文法

【例文付きで完全マスター!】中国語の「給」の意味と使い方を徹底解説!

「中国語の『給』って文でよく見るけど使い方って何種類あるの?」「文中の『給』の意味はいくつ?」

汎用性が高く、使用頻度も高い中国語である「給」ですが、みなさんしっかりと正しい使い方ができているでしょうか?

今回は、中国語学習歴7年、台湾に語学留学経験ありの筆者が、中国語の「給」について、初心者中級者の方に向けて、例文付きでわかりやすく解説しています。

りゅうちゃ
りゅうちゃ
最後までしっかり読んで、「給」の使い方をマスターしちゃってください!

Contents

中国語の「給」の使い方は3種類

文章の内容によって色々な役割・使い方をする「給」ですが、「給」主な使い方には3つの種類があります。

「給」の使い方
  • 動詞
  • 前置詞
  • 補語

では、中国語の「給」の3種類の使い方には、それぞれどんな意味があるのでしょうか?

りゅうちゃ
りゅうちゃ
次章からは1つ1つ例文付きで解説していきますね!

中国語の「給」の使い方「動詞」

中国語の「給」の1つ目の使い方は「動詞」としての使い方です。

動詞としての「給」は、目的語を2つ取ることが可能です。そのため、「モノ」を先頭に持ってくる文型と、「主語」を先頭に持ってくる文型の2つが存在します。

基本文型
  • 文型1:「主語」+「給」+「人や動物」+「モノ」
  • 文型2:「モノ」+「給」+「人や動物」
りゅうちゃ
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どちらの形も会話でよく使います!

また、動詞としての使われ方は「給」のなかでもっと有名で、「〜(に)あげる」という意味を表します。

動詞の「給」の意味「〜(に)あげる」

例1)因为这本书已经不看了所以你(この本もう読まないからあげるよ)

この場合の「給」は、上述したように、「〜(に)あげる」という譲渡の意味を表します。

例2)这本书已经不看了所以我你(这本书)

また、上の例2は、例1の文章を目的語を2つ重ねる文型に書き換えたものです。

例2の場合、「这本书」が文中に2回出てきているので、後半の「这本书」は省略するのが一般的です。

りゅうちゃ
りゅうちゃ
日本語でも、「この本もう読まないからこの本あげるよ」って言わないですよね!

中国語の「給」の使い方「前置詞」

中国語の「給」の2つ目の使い方は「前置詞」としての使い方です。前置詞としての「給」は以下のような基本文型を持ちます。

基本文型

「給」+「人や動物」+「動詞」

上記のような基本文型で表される「前置詞」としての「給」には、主に3つの意味があります。

前置詞の「給」の意味
  • 「〜のために」
  • 「〜しろ」
  • 「〜(に)された」

前置詞の「給」の意味「〜のために」

例)他我做了这颗蛋糕(彼は私にケーキを作ってくれた

この場合の「給」は、「〜のために〜する」という自己犠牲のような意味を持ちます。

前置詞の「給」の意味「〜しろ」

例)拜托,你我闭嘴(頼むから黙ってくれ

この場合の「給」は、「〜しろ」という命令の意味を表します。

感覚で言えば、「〜のために」の語気をさらに強めたイメージで、「给我走掉(失せろ!)」「给我去死(死んでくれ!)」など、怒りの感情を表すときや、スラングによく使われます。

前置詞の「給」の意味「〜(に)〜された」

例)我的脚踏车小偷偷走了(私の自転車は泥棒に盗まれた)

この場合の「給」は話し手が、第三者によって何かしらの被害を受けたことを表します。

中国語の「給」の使い方「補語」

中国語の「給」の3つ目の使い方は「補語」としての使い方です。

「補語」としての「給」は、性質上、動詞の意味を拡張し詳しい様子を補う役割を持っています。ですので、基本的に動詞のすぐ後ろに「給」をおきます。

基本文型

「動詞」+「給」+「対象(人や動物)」

補語の「給」の意味「〜(して)あげる」

例)这颗蛋糕是他做我的(このケーキは彼が私に作ってくれたものだ)

この場合の「給」は、「〜してあげる」という意味を表します。

前置詞の「給」と補語の「給」の注意点

「動詞」+「給」+「人・動物」の場合の「給」は、補語としての意味をもつため、「人・動物」のためだけに「動詞」した、と訳します。

対して、「給」+「人・動物」+「動詞」の場合の「給」は、前置詞としての役割を持つため、「人・動物」のために(代わりに)「動詞」した、と訳します。

りゅうちゃ
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ちょっとわかりづらいかもしれないので、例文を確認してみましょう!

例1)这颗蛋糕是他做我的(このケーキは彼が私に作ってくれたものです。)

例2)他我做了这颗蛋糕(彼は私(の代わり)にケーキを作ってくれた。)

例1は「補語」としての「給」なので、「彼が作ったケーキ」は「私」のものです。

ですが、例2は「前置詞」としての「給」なので、「彼が作ったケーキ」は、あくまで「私」の代わりに作ったものなので、あげる対象が「私」であるとは限りません。

りゅうちゃ
りゅうちゃ
前置詞の「給」は「〜のために」の他に、「〜の代わりに」という意味を持つことを覚えておきましょう!

中国語の「給」の使い方と意味「まとめ」

以上、今回は中国語の「給」について解説させていただきました。最後に今回の内容の重要点を軽くまとめておきます。

りゅうちゃ
りゅうちゃ
「給」について理解しきれていない人は、以下のまとめを参考にして再度記事を読み返して見てくださいね!
本記事の重要点
  • 中国語の「給」には、「動詞」「前置詞」「補語」の3種類がある
  • 動詞の「給」は「〜あげる」
  • 前置詞の「給」は「〜のために」「〜しろ」「〜(に)〜された」
  • 補語の「給」は「〜(して)あげる」
  • 前置詞の「給」と補語の「給」の使い分けに注意する

また、今回紹介した「給」以外にも、頻出の単語で複数の意味がある単語は他にもあります。どれも例付きでわかりやすく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。

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りゅうちゃ
りゅうちゃ
今回も最後まで読んでいただき。ありがとうございました!一緒に中国語の勉強頑張っていきましょう!