「中国語の『会』の使い方って?」「『会』には何個意味があるの?」
中国語学習の中でも比較的最初に学ぶであろう「会」ですが、実は「〜できる」を表現する以外にもいくつか使い方があります。
本記事では、中国語学習歴7年、台湾No.1大学に語学留学経験ありの筆者が、中国語の「会」の意味を初心者でもわかりやすいよう徹底的に解説しています。
Contents
中国語の「会」の使い方は3つ

中国語の「会」には大きく分けて、「可能」、「可能性・推測」、「能力の高さの強調」の3つの使い方があります。
- 可能
- 可能性・推測
- 能力の高さ
また、品詞的に見れば「会」は助動詞に当たるので、動詞の前におきます。
「会」を含めた文章の基本文型は以下のようになります。
- 主語+「会(huì)」+動詞
中国語の「会」の使い方「可能」

日本語でいう「〜できる」という可能の意味を表すのが「会」の1つ目の使い方です。
中国語の「〜できる」表現は、いくつかのケースに分けられます。
「会」の場合は、いくつかある「〜できる」表現の中でも技術的・能力的に可能であることを表します。
例1)我会讲日文(私は日本語が話せます)
例2)我会用机器(私は機械の操作ができます)
上の例1では能力的な意味での「〜できる」が使われていて、例2では技術的な面での「〜できる」が使われています。

中国語の「会」の使い方「可能性・推測」


日本語でいう「〜かもしれない」「〜だろう」という可能性や推測といった使い方をするのが「会」の2つ目の使い方です。
例1)这次可能会失败(今回は失敗するかもしれない)
例2)他明天也会来(彼は明日も来るだろう)
上の例1では可能性を表す「〜かもしれない」が使われていて、例2では推測の「〜だろう」が使われています。
「可能性・推測」の「会」は、前に可能性を強調する「一定(yí dìng)」や「可能(kě néng)」、「应该(yīng gāi)」などと組み合わせることができます。
- 一定会・・・必ず〜だろう、きっと〜だろう
- 可能会・・・〜かもしれない
- 应该会・・・たぶん〜だろう
中国語の「会」の使い方「能力の高さ」


日本語でいう「〜するのがうまい」という能力の高さを表すのが「会」の3つ目の使い方です。
「会」を使って能力の高さを表す場合、「会」の前には必ず「很(hěn)」や「真(zhēn)」などの程度副詞をおきます。
例1)他很会踢足球(彼はとてもサッカーがうまい)
例2)他真会说话(彼は話がめちゃくちゃうまい)
上の例のように、主語の「動詞」する能力が非常に長けているときに、「程度副詞」+「会」を使って能力の高さを表現することができます。
中国語の「会」の否定文・疑問文


では最後に、「会」の否定文と疑問文の作り方について解説していきます。
「会」の否定文や疑問文を作る場合、「可能」、「可能性・推測」どちらの意味であったとしても同じ作り方です。
中国語の「会」の否定文
例)他会讲中文(彼は中国語が話せる)
→他不会讲中文(彼は中国語が話せない)
「〜できない」を表す否定文の場合は、肯定文の「会」の前に「不」を置いて「不会」とします。
ただし、「〜できなかった」と過去の可能否定を表すときに、「没」を使って「没会」とすることはできません。
「〜できなかった」という過去の否定を表したい場合は、「能」を使って「没能」とするか、可能補語の過去否定形を使います。






中国語の「会」の疑問文
「会」を使って疑問文を作る場合は、肯定形に否定形を重ねて「会不会」とするか、肯定文の後に「吗」をつけて「会〜吗」とします。
- 「会不会」
- 「会〜吗」
例)你会讲中文(あなたは中国語が話せる)
→你会不会讲中文?(あなたは中国語が話せますか?)
→你会讲中文吗?(〃)
ただし、「会不会」と「吗」を同時に使って、「会不会〜吗」とはできないので注意しましょう。
中国語の「会」の使い方「まとめ」
以上、本記事では中国語の「会」の使い方や意味について解説させていただきました。
今回の重要点を以下にまとめておくので、復習の際の参考にしてみてください。
「会(huì)」の使い方は3つ
- 可能
- 可能性・推測
- 能力の高さ
また、以下の記事では、僕が実際に使ってみて「これならおすすめできる!」という参考書を紹介しています。併せて参考にしてみてください。


