「中国語の結果補語ってそもそもなに?」「結果補語ってどうやって使うの?」

中国語学習初心者の頃、一度は必ずつまづかされる「〜補語」シリーズ。結果補語はその中でも覚えるべき表現が最も多い補語です。

今回は、「結果補語」について、中国語学習歴7年、台湾に語学留学経験ありの筆者が初心者の方でもわかりやすいよう、丁寧に解説させていただきます!

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]最後までしっかり読んで、中国語の結果補語をマスターしちゃってください![/chat]

Contents

中国語の結果補語って?

中国語の結果補語とは、「動詞+動詞」もしくは「動詞+形容詞」の形にすることで、どう「動詞」したか、どう「形容詞」したかという、結果を表すものです。

結果補語ってなんであるの?

例)私は中国語がわかる

例えば、上のような日本語があったとします。これを中国語に訳すとしたらどう訳すでしょうか?

例1)我懂中文(私は中国語がわかる)

もし上の例1のように訳していたら要注意です。もちろん文法的に間違いではありません。ですが例えば、同じ「わかる」でも「聞いてわかる」のか「見てわかる」のかは違いますよね。

日本語ではどちらも「わかる」の一言で済みますが、中国語では「どのようにわかる」かの「どのように」をしっかり述べることが重要になります。

結果補語の基本文型

繰り返しますが、中国語の結果補語には、「動詞+動詞」の形と「動詞+形容詞」の形のものが存在します。

[box05 title=”基本文型”]

  • 「主語」+「動詞+動詞(結果補語)」+「了」
  • 「主語」「動詞+形容詞(結果補語)」+「了」

[/box05]

次章からは、それぞれどのように違うのか、またどのような結果補語があるのかについてみていきましょう。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]もちろん例文付きなので初心者の方も安心して読み進めてくださいね![/chat]

中国語の結果補語「動詞+動詞」

今回解説していく1つ目の結果補語は「動詞+動詞」の形です。「動詞+動詞」の場合、後ろの動詞が結果補語となって前の動詞を修飾し、「どのように『前の動詞』をしたか」という結果を表しています。

例1)我已经把衣服折好了(もう服はたたみ終わった)

例2)你把作业做完了吗?(宿題は終わった?)

上の例で言えば、「做完(zuò wán)」「折好(zhé hǎo)」の部分が「動詞+動詞」の形の結果補語になっています。

例1であれば、「折好」の結果補語「好」の部分は「ちゃんと折り畳んだ」の「ちゃんと」の意味を表します。

例2の場合は、「終わった」としかやうされていませんが、結果補語の「完」が「做」の後についているので、「全てやり終わった」という意味を表します。

また、結果補語は、目的語が「どうなったか」を強調する「把」構文と一緒に使われることが非常に多いです。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]「把」構文も目的語の結果を強調するから相性がいいんです![/chat]

https://ryu-cha.com/chugokugo-ba-tsukaikata/

中国語の結果補語としてよく使われる動詞

さて、前章では、「動詞+動詞」の組み合わせで、後ろの動詞が結果補語になる場合について解説させていただきました。

ここで文型と一緒に覚えておいて欲しいのが、中国語の結果補語としてよく使われる動詞です。

[box05 title=”「結果補語」としてよく使われる動詞”]

  • (wán)
  • (hǎo)
  • (jiàn)
  • 懂(dǒng)
  • 到(dào)
  • 成(chéng)
  • (zhù)

[/box05]

結果補語としてよく使われる動詞「完(wán)」

例)这部电影,我已经看完了(この映画はもう見終わった)

結果補語の「完」は、その動詞が完了したことを表します。

ただし、結果補語の「完」は、単にその行為・動作が最後まで終わったことにフォーカスするため、どの程度で実行していたかはわかりません。

上の例で言えば、「見終わった」という事実は変わりませんが、「どの程度集中してみたか」までは捉え切ることはできません。

結果補語としてよく使われる動詞「好(hǎo)」

例)这些盘子,都你洗好了吗?(このお皿全部(ちゃんと)洗い終わったの?)

結果補語の「好」は、「ちゃんと」「きちんと」「しっかりと」といった、動詞の程度を表しています。

どの程度までしっかりと行為・動作を行なったのかを表すのが「好」なので、行為が終わったことは前提で話が進められています。

つまり、上の例では、洗い終わったことは前提で、「ちゃんと綺麗に洗ったかどうか」というところに話の重点が置かれています。

仮に上の例が「洗好」ではなく「洗完」だった場合、洗ったかどうかだけに話の重点が置かれていて、「どこまで綺麗に洗ったか」については意図していません。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]「完」は悪い状態で終わったかもしれないけど、「好」の場合はいい状態のみということですね![/chat]

結果補語としてよく使われる動詞「见(jiàn)」

例)我刚好遇见他了(さっきたまたま彼に会った)

結果補語の「见」は、視覚や聴覚などの知覚を表します。

上の例で言えば、「たまたま私の視界に彼が入った」、つまり「彼に会った」という解釈になります。

結果補語としてよく使われる動詞「懂(dǒng)」

例)这首中文歌我听懂了(この中国語の歌がわかった)

結果補語の「懂」は、動詞をした結果、理解ができたのか否かを表します。

上の例で言えば、「聞いた結果、わかった」つまり「聞いてわかった」ということになります。

結果補語としてよく使われる動詞「到(dào)」

例)我整天一直找,结果晚上才找到(一日中探し続けた結果夜になってやっと見つかった)

結果補語の「到」は、動詞した結果、一定の目的・目標を達成したことを表します。

上の例で言えば、「探す」という手段に対して、「見つける」ことが目的になっているため、「探す()」に「到」を補語としてつけます。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]また、なぜここだけ文末に「了」がないかは、「才」の使い方を説明している以下の記事を参考にしてみてくださいね![/chat]

https://ryu-cha.com/chugokugo-cai-tukaikata/

結果補語としてよく使われる動詞「成(chéng)」

例)你先这个日文翻译成中文吧(先にその日本語中国語に訳して)

結果補語の「成」は、動詞した結果、元のものが別のものに変化することを表しています。

上の例で言えば、もともと中国語だったものが、「翻訳」という行為によって日本語という全く別のものに変わっているため、「翻訳」という動詞の後に結果補語「成」を補語としてつけているわけです。

結果補語としてよく使われる動詞「住(zhù)」

例)你要好好把我的手紧握住(私の手ちゃんと握っておいてね)

結果補語の「住」は、動詞した結果、そのものをある場所にとどめておくことを表します。

上の例で言えば、手を握り続けておく、つまり相手の手を自分の手の中にとどめておくというイメージを持っていただければわかりやすいです。

他にも、「記住(覚えておく)」「抓住(つかんでおく)」などの表現があります。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]この7つの動詞はよく使うのでしっかり覚えておきましょう![/chat]

中国語の結果補語「動詞+形容詞」

2つ目の結果補語は「動詞+形容詞」の形です。「動詞+形容詞」の場合、後ろの形容詞が結果補語となり、前の動詞を修飾、「どう動詞したか」という結果を表します。

例1)我买多了(私は多く買った)

例2)我把这个弄错了(これ作り間違えちゃった)

上の例で言えば、「买多(mǎi duō)」「弄错(nòng cuò)」の部分が「動詞+形容詞」の形の結果補語になっています。

例1であれば、「买多」の結果補語「多」の部分は「多く買った」の「多く」の意味を表します。

例2の場合は、「弄错」の結果補語「完」が「弄」の後についているので、「やり間違った」という意味を表します。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]ちなみにこの「弄(nòng)」「うっかり〜する」という意味を表しています![/chat]

中国語の結果補語としてよく使われる形容詞

さて、前章では、「動詞+形容詞」の組み合わせで、形容詞が結果補語になる場合について解説させていただきました。

「動詞+動詞」の場合と同様に、一緒に覚えていて欲しいのが、中国語の結果補語としてよく使われる形容詞です。

[box05 title=”「結果補語」としてよく使われる形容詞”]

  • 多(duō)
  • 少(shǎo)
  • 对(duì)
  • 错(cuò)
  • 光(guāng)

[/box05]

結果補語としてよく使われる形容詞「多(duō)」

例)你买多了(あなたは買いすぎた)

結果補語の「多」は、多く動詞しすぎたという結果を表しています。

結果補語としてよく使われる形容詞「少(shǎo)」

例)弟弟,你买少了(買うの少ないよ!)

結果補語の「少」は、少なく動詞しすぎたという結果を表しています。

結果補語としてよく使われる形容詞「对(duì)」

例)答对了!(正解です!)

結果補語の「对」は、動詞した結果が正しいことを表します。

結果補語としてよく使われる形容詞「错(cuò)」

例)你这个笨蛋,又搞错了(ほんとバカだな、また間違えるなんて)

この場合の結果補語「错」は、「動詞」した結果、「〜しまちがる」という意味を表しています。

結果補語としてよく使われる形容詞「光(guāng)」

例)上个月的薪水,我已经用光了(先月の給料はとっくに使い果たした)

この「光」は少し特殊な結果補語で、「動詞」した結果、「〜しきる」という意味を表します。例文のように「用光」だったら、「使い切る」「吃光」だったら「食べ切る」といった具合です。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]この5つの形容詞はよく使うのでしっかり覚えておきましょう![/chat]

中国語の結果補語「否定形」

では、中国語の結果補語を否定する場合はどのように表したら良いでしょうか?

繰り返しますが、結果補語とは「動作がどのように起こったか」を説明するものなので、基本的に全て過去の出来事を表します。

ですので、結果補語を否定する場合は、「没」を先頭につけて「没」+「動詞」+「動詞/形容詞」とします。

[box05 title=”基本文型”]

「主語」+「没」+「動詞」+「動詞/形容詞」

[/box05]

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]文末に「了」をつけないようにだけ注意しましょう![/chat]

中国語の結果補語「まとめ」

以上、今回は中国語の結果補語について解説させていただきました。下に今回の内容を軽くまとめたので、復習の時の参考にしてみてください。

[box03 title=”本記事の重要点”]

  • 中国語の結果補語は2種類→「動詞+動詞」の形と「動詞+形容詞」の形
  • よく使われる動詞の結果補語は「(wán)、(hǎo)、(jiàn)、(dǒng)、(dào)、(chéng)、(zhù)」の7つ
  • よく使われる形容詞の結果補語は「(duō)、(shǎo)、(duì)、(cuò)、(guāng)」の5つ
  • 結果補語の否定形は先頭に「没」をつける

[/box03]

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!一緒に中国語の勉強頑張っていきましょう![/chat]

 

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