「中国語の程度補語ってなに?」「程度補語は何種類あるの?」「程度補語の使い方は?」

中国語の補語の中でも比較的に覚えやすい「程度補語」ですが、どんな意味があってどんな使い方をするか完璧に頭に入っていますか?

本記事では、中国語学習歴7年、台湾No1大学に語学留学経験ありの筆者が、中国語の程度補語についてわかりやすく解説しています。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]最後までしっかり読んで、中国語の可能補語をマスターしちゃってください![/chat]

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中国語の程度補語って?

中国語の程度補語は、形容詞や心理動詞・感情動詞など「人の思いの程度」が甚だしいことを表します。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]例えば、「めっちゃうまい!」や「死ぬほど疲れた」などですね![/chat]

中国語の程度補語は、可能補語や結果補語などと違い全部で5つしかありません。

[box05 title=”中国語の程度補語”]

  • 「~极了(jí le)」
  • 「~多了(duō le)」
  • 「~死了(sǐ le)」
  • 「~坏了(huài le)」
  • 「~透了(tòu le)」

[/box05]

上の5つが今回解説していく「程度補語」です。程度補語は、基本文型と意味だけ覚えてしまえばあとは覚えることはないので、比較的簡単にマスターできます。

[box05 title=”程度補語の基本文型”]

「主語」+「形容詞/感情を表す動詞」+「程度補語」

[/box05]

注意していただきたいのは、程度補語を使うときは程度副詞を使えないということです。

程度補語は、形容詞や感情を表す動詞の程度がどれくらいかを表すので、程度副詞を置いてしまうと二重の意味になってしまって不自然です。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]「主語」+「程度副詞(很,非常,超级など)」+「形容詞」+「程度副詞」の形にはできないということですね![/chat]

程度補語の種類と基本文型を理解したところで、次章からは1つずつ意味を確認していきましょう。

中国語の程度補語「~极了」

程度補語の中で一番よく使われるのがこの「〜极了(jí le)」です。

形容詞もしくは感情を表す動詞の後に置くことで、「極めて〜だ」という意味を表します。

例1)你家的客厅乱极了(あなたの家のリビングはひどく荒れている)

例2)看了那部节目,我感动极了(あの番組をみてめちゃくちゃ感動した)

例1は形容詞の場合、例2は感情を表す動詞の場合の「极了」の使い方です。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]「极」は「極」の簡体字なので訳し方は覚えやすいですね![/chat]

中国語の程度補語「~多了」

程度補語の「~多了(duō le)」は、「ずいぶん」「圧倒的に」などという意味を表し、形容詞を用いた比較文に使う程度補語です。

例1)他比我高多了(彼は僕よりも背が(非常に)高い)

例2)他中文说得比我好多了(彼は僕より中国語を話すのが圧倒的にうまい)

例1のように、「比」を使って比較文を作り、どの程度違いがあるかを程度補語「多了」を使って表しています。

また、例2のように様態補語にすることも可能です。複文の場合はほとんど「得」を使って様態補語にして「(動詞)するのが〜よりずいぶん(形容詞)」という意味を表します。

感情の程度は人によって感覚が違うため、感情を表す動詞は比較文にほとんど使いません。ですので、「多了」を使う場合もほとんど形容詞の比較の際に使います。

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中国語の程度補語「~死了」

程度補語の「~死了(sǐ le)」は、程度が極めて芳しくない、ひどいという意味を表します。

例1)靠腰,你烦死了(お前ほんとめんどくさいなぁ)

例2)我已经累死了(もう死ぬほど疲れた)

「形容詞」+「死了」と使うことで、死ぬ保に等しいほど状態が悪いことを表しています。

例1で言えば、「烦(うざったい)」の程度が死ぬほど悪い、つまり「とてつもなくうざったい」という意味を表しています。

例2も同様で、「累(疲れた)」という状態が死ぬほど悪い、つまり「死ぬほど疲れた」、という意味になります。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]ちなみに例1の「靠腰(kào yāo)」は一種のスラングで「クソ野郎」「クソが」という意味を指します![/chat]

中国語の程度補語「~坏了」

程度補語の「~坏了(huài le)」は、悪い意味の形容詞、もしくは人間の感情に関わる形容詞のみに使うことができ、「ひどく〜」「(体が)壊れるほど〜だった」などといった意味を表します。

例1)这几天,我都工作,已经累坏了(ここ数日ずっと仕事で疲れ果てた

例2)今天我们都一起乐坏了(今日はみんな一緒に死ぬほど楽しんだ)

例1のように、「〜死了」と同じように使うこともあれば、例2のように人間の楽しかった感情を表すこともできます。

ただし、「~坏了」の前における感情動詞は少なく、怒りの感情なら「气(qì)(怒る)」「急(jí)(イライラする)」、楽しい感情なら「乐(lè)(楽しむ)」「笑(xiào)(笑う)」のみです。

中国語の程度補語「~透了」

程度補語の「~透了(tòu le)」は、人間の感情に関わる形容詞、それも悪い意味のみに限定して程度補語として機能します。

例1)这件事烦透了(この件ほんとにめんどくさい)

例2)那个家伙,我恨透了(あいつまじで恨んでやる)

例1のように、形容詞を前に置くことで「死了」や「~坏了」と同じように人間の負の感情を表すこともあれば、例2のように感情を表す動詞を前に置くことで「非常に(動詞)している」「心底(動詞)だ」といった意味を表します。

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]ただ会話で「〜透了」を使っているのはほとんど聞いたことがありません(笑)[/chat]

中国語の程度補語「まとめ」

以上、今回は中国語の程度補語について解説させていただきました。以下に今回の重要点を軽くまとめるので、復習の参考にしてください。

[box03 title=”本記事の重要点”]

  • 中国語の程度補語は、「~极了」「~死了」「~坏了」「~透了」「~多了」の5つのみ
  • 基本文型は「形容詞/感情動詞」+「程度補語」
  • 程度副詞(很,非常,超级など)と併用しないようにする

[/box03]

[chat face=”cropped-Ryucha_sama.png” name=”りゅうちゃ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!一緒に中国語の勉強頑張っていきましょう![/chat]

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