中国語 発音

【発音付きで完全マスター!】中国語の子音21種類の特徴を徹底解説!

「中国語の子音ってどんなのがあるの?」「中国語の子音をしっかり復習したい」「子音の発音ってどうすればネイティブっぽくなる?」

本記事では、中国語学習初心者、および中級者の方に向けて、子音の種類、特徴、どう発音すればネイティブのように聞こえるか、などかゆいところに手が届くような情報をどっさり公開しています。

初心者や中級者の方でも発音の練習がしやすいよう、子音の章ごとに発音練習用の音源と、記事の最後には、子音の練習に役立つおすすめの動画も載せてあります。

りゅうちゃ
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ぜひ最後まで読んで中国語の子音をバッチリ攻略してくださいね!

Contents

中国語の子音の種類

画像中イラスト出典:https://frame-illust.com/?p=1835

中国語の子音の数は全部で21種類あります。また、唇の使い方や、発音のときの舌の位置の違いによって、さらに6つの種類に分類されます。

以下の表に中国語の子音の分類をまとめたので、確認してみてください。

無気音 有気音 その他
摩擦音 鼻音 辺音
唇音(しんおん) b p f m
舌尖音(ぜっせんおん) d t n l
舌根音(ぜっこんおん) g k h
舌面音(ぜつめんおん) j q x
そり舌音 zh ch sh・r
舌歯音(ぜっしおん) z c s
りゅうちゃ
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次章からは、子音の6種類の発音や、有気音無気音に関して順番に解説していきます。まずはこの表で、中国語の子音にどんなものがあるかぼんやりと確認してみてください!

中国語の子音「有気音・無気音」

中国語の子音で特徴的なのが、「有気音」と「無気音」という概念があることです。中国語では、「无送气(wú sòng qì)」「送气(sòng qì)」と言います。

字を見てわかるように、無気音の場合は、ゆっくりと息を送り出すように発音します。対して、有気音の場合は、息を送り出すのではなく、短く一気に勢いよく出すように発音します。

有気音・無気音の種類

中国語の子音21種類の中で、有気音と無気音に分類されるのは、以下の12種類です。

無気音 「b」,「d」,「g」,「j」,「zh」,「z」
有気音 「p」,「t」,「k」,「q」,「ch」,「c」

有気音と無気音は、日本語や英語にはない中国語特有の発音なので、日本人はかなり適当に発音してしまいがちです。

ですが、中国語ネイティブの人は、有気音と無気音をしっかりと聞き分けて単語を判断しているので、有気音と無気音を曖昧に発音してしまうとしっかり伝わりません。

りゅうちゃ
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次章からは、中国語の子音を種類別に解説していきますね!

中国語の子音①唇音(しんおん)

画像中イラスト出典:https://frame-illust.com/?p=1831

子音のうち、「b、p、m、f」の4つを唇音(しんおん)と言います。唇音は、口を閉じた状態から上下の唇を振動させて発音する子音です。

母音の「o」をつけると練習しやすいので、以下では、「o」をつけた発音の仕方について解説します。

中国語の子音「b(o)」

「b」は無気音です。口をしっかりと閉じている状態から、息を出すように発音します。

この時に、日本語の「ボ」ではなく、間に小さい「ゥ」を入れて、「ボゥオ」という音を出すイメージで発音してみましょう。

中国語の子音「p(o)」

「p」は有気音です。口をしっかり閉じた状態から、勢いよく息を吐き出すように発音します。「bo」と同様に、間に「ゥ」を入れるイメージで発音すると、中国語らしい発音になります。

中国語の子音「m(o)」

口をしっかり遮断した状態から、喉の奥から息を押し出すように発音します。「mo」の場合は、「ンモォ」といった具合に、「ン」の音を頭につけて発音してみましょう。

りゅうちゃ
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喉の奥から息を出すように意識すると発音しやすいですよ!

中国語の子音「f(o)」

「b」「p」「m」とは違い、上前歯で下唇を噛んだ状態で、息で下唇を弾き出すように発音します。同時に、「b」「p」「m」と同じように間に「ぅ」を入れる感覚で発音するとよりネイティブに近い発音になります。

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以下に「唇音」の発音をまとめてあるので、聞きながら練習してみてください!


中国語の子音③舌根音(ぜっこんおん)

画像中イラスト出典:https://frame-illust.com/?p=1831

中国語の子音のうち、「g、k、h」の音を、舌根音と言います。

日本語で、「か」「が」と発音するとき、舌の付け根の部分が上あごに当たって、息の流れが切れているのがわかるかと思います。舌根音は、その「舌の付け根が盛り上がった」状態から発音します。

「舌根」なので、舌の付け根の部分の動きを重点的に意識して発音してみましょう。

舌根音の練習では、舌尖音の練習同様、曖昧な母音の「e」をつけると練習しやすいので、以下では、「e」をつけた発音の仕方について解説します。

中国語の子音「g(e)」

「g」は無気音です。口を大きく横に開き、舌の付け根を上あごにつけます。息を抑えつつ、上あごにつけた舌の付け根を離しながら、喉の奥を震わせるようにして発音します。

中国語の子音「k(e)」

「k」は有気音です。「g」と同様に、口を大きく横に開き、舌の付け根を上あごにつけます。息を抑え、舌の付け根を離しながら発音します。

有気音なので、「短く一気に勢いよく」を意識しながら、発音してみましょう。

中国語の子音「h(e)」

「h」は、摩擦音といって、擦れたような音になるのが特徴です。寒い時に、「ハーッ、ハーッ」と、手に息をかける音に非常に似ています。

発音の際は、「g」「k」と同様に、口を大きく横に開き、舌の付け根を上あごにつけます。つけた舌を離しながら、「喉の奥からゆっくり息を出すイメージ」で発音します。

りゅうちゃ
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以下に「舌根音」の発音をまとめてあるので、聞きながら練習してみてください!

中国語の子音④舌面音(ぜつめんおん)

画像中イラスト出典:https://frame-illust.com/?p=1831

中国語の子音のうち、「j、q、x」の音を、舌面音と言います。舌面音では、舌先を下歯茎につけた状態で発音します。

舌面音は母音の「i」との相性がいいので、以下では「i」をつけた発音の仕方について解説していきます。

中国語の子音「j(i)」

「j」は無気音です。口を大きく横に開き、舌先を下歯茎につけて発音します。「ji」の場合は、日本語の「じ」とほとんど同じ音なので、比較的簡単に正しい発音を身につけられます。

ただし、音が濁ってしまうと、「zh」の発音になってしまうので、なるべくクリアに発音することを意識しましょう。

中国語の子音「q(i)」

「q」は有気音です。「j」と同様、口を大きく横に開き、舌先を下歯茎につけます。その状態で、短く一気に勢いよく発音します。「qi」も日本語の「ち」とほとんど同じ発音です。

「j」と同じで、音が濁ってしまうと「ch」の音と混ざってしまうので、注意しましょう。

中国語の子音「x(i)」

「xi」も、「j」「q」同様に、口を大きく横に開き、舌先を下歯茎につけ、歯と歯の間に息が通るようなイメージで発音します。日本語の「し」とほとんど同じ発音です。

「x」も「j」「q」同様、「sh」と音が混同しやすいので、注意するようにしましょう。

りゅうちゃ
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以下に「舌面音」の発音をまとめてあるので、聴きながら練習してみてください!

中国語の子音⑤そり舌音

画像中イラスト出典:https://frame-illust.com/?p=1831

中国語の子音のうち「zh、ch、sh、r」の音を、そり舌音と言います。初心者の方にとって、子音の発音の中で1番難しいと言われているのが、この「そり舌音」です。

そり舌音とはその名の通り、舌を反りながら発音する音です。舌先を、上前歯の裏のさらに上側にあてた状態で発音します。

そり舌音は母音の「i」と相性がいいので、以下では「i」をつけた発音の仕方について解説していきます。

中国語の子音「zh(i)」

「zh」は無気音です。舌先を、上前歯の裏側よりさらに上の部分に当てた状態で、ゆっくりと息を送り出します。日本語の「じー」が濁ったように聞こえていれば、正しい発音に近いです。

中国語の子音「ch(i)」

「ch」は有気音です。「zh」と同様、舌先を、上前歯の裏側よりさらに上の部分に当てた状態にします。有気音なので、息を一気に押し出して発音します。日本語の「チー」が濁ったような音になっていれば、正しい音に近い発音ができています。

中国語の子音「sh(i)」

「sh」も少しだけ舌先を離した状態で息をだして発音します。擦れたような音で「しー」と聞こえれば正しい音に近い発音ができています。

中国語の子音「r(i)」

「ri」も「shi」と同じく、舌先を少しだけ離し、息を出して発音します。擦れたような音で「りー」と聞こえていれば正しい音に近い発音ができています。

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以下に「そり舌音」の発音をまとめてあるので、聴きながら練習してみてください!

中国語の子音⑥舌歯音(ぜっしおん)

画像中イラスト出典:https://frame-illust.com/?p=1831

中国語の子音のうち、「z、c、s」の音を、舌歯音と言います。舌歯音では、舌先を上前歯の裏あたりにつけた状態から発音をします。

舌歯音は母音の「i」と相性がいいので、以下では「i」をつけた発音の仕方について解説していきます。

中国語の子音「z(i)」

「z」は無気音です。口を大きく横に開き、上下の歯を閉じた状態でその裏に舌先を押し付けます。その状態で、息を出しながら発音します。日本語で言えば、「ず」の発音とほとんど同じです。

「いー」と大きく口を開いた状態で、日本語の「ず」を発音すると、中国語の「zi」とほぼ近い音になります。

中国語の子音「c(i)」

「c」は有気音です。「z」と同様、口を大きく横に開き、上下の歯を閉じた状態でその裏に舌先を押し付けます。有気音なので、息を、短く一気に出して発音します。日本語で言えば、「つ」の発音とほとんど同じです。

中国語の子音「s(i)」

「s」は無気音です。「z」と同様、口を大きく横に開き、上下の歯を閉じた状態でその裏に舌先を押し付けます。その状態で、息を出しながら発音します。日本語で言えば、「す」の発音とほとんど同じです。

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以下に「舌歯音」の発音をまとめてあるので、聴きながら練習してみてください!

間違えやすい中国語の子音

画像中イラスト出典:https://frame-illust.com/?p=1812

最後に、初心者の方が間違えやすい中国語の子音を紹介していきたいと思います。

上記で解説してきたように、中国語の子音は種類が多い上に、似ている発音も多く存在します。その中でも中国語学習初心者の方が間違えやすい子音の発音が以下の2つです。

間違えやすい子音
  • 「fu」と「hu」
  • 「ji、qi、xi」と「zi、ci、si」

間違いやすい子音①「fu」と「hu」

「fu」も「hu」も、ローマ字で読むと「フ」という音になりますよね。また、どちらとも「摩擦音(擦れたような音)」なので、余計に混同していまいがちです。

中国語の子音「fu」

「fu」は、上の前歯で下唇を噛むイメージで口を閉じます。そのあと息で上前歯を押し出すようなイメージで発音します。

中国語の子音「hu」

「hu」は、口をすぼめた状態(チューの口)で、息を吐き出します。発音の時には、喉から口まで一本の管が通っているようなイメージを持ってください。

間違いやすい子音②「ji、qi、xi」と「zi、ci、si」

「ji、qi、xi」と「zi、ci、si」は、そのままローマ字読みしてしまうと同じ音になってしまいますよね。

発音の仕方は上述した通りなので省略しますが、中国語学習初心者が一番間違えやすいのが、この「ji、qi、xi」と「zi、ci、si」の区別です。

りゅうちゃ
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僕も最初の頃めちゃくちゃ間違えててすごく恥ずかしい思いをした覚えがあります(笑)

中国語の子音について「まとめ」

以上、本記事では、中国語の子音について種類と発音の特徴をまとめて解説させていただきました。

今回は中国語の子音についてかなり詳細に解説しました。発音スキルを伸ばしていく上で、こういった細かい要素での理解は非常に重要になります。

中国語の子音について動画でも勉強したい、という方がいらっしゃいましたら下記に「李姉妹」というYouTuberの動画を載せておきますのでぜひ参考にしてみてください!

りゅうちゃ
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ここで紹介している動画は、僕も子音の発音練習をするときみていたものなので、わかりやすさは保証します!!

まずは騙されたと思って根気よく練習を重ねてみてくださいね。

りゅうちゃ
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最後までご覧いただきありがとうございました!一緒に中国語の勉強頑張りましょうね!
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